早稲田大学文化構想学部・肥大したプライドさんの合格体験記

早稲田受験クロニクル

名前

肥大したプライド

高校

2014年3月 錦城高等学校 卒業

2014年4月 早稲田大学文化構想学部 入学

早稲田を志望した理由

高校2年生から特別進学クラスに入り、先生が「早慶上智」と念仏のように唱えるのを聞かされ半ば進学校の空気に毒されていた。マーチ以上に行ければいいと最初は考えていた。

しかし、最終的な早稲田受験の決め手となったのが失恋である。高校2年生の冬、当時付き合っていた彼女と別れた。特別進学クラスは3年生になってもクラス替えがない。

正直毎日が地獄だった。彼女はクラスの人気者、自分はインキャ。格差‥‥‥圧倒的格差!!とにかく見返したかった。そのためには早慶上智に合格しなくちゃダメだと思い高校2年の春休みから本格的に受験勉強を始めた。今となっては幼稚で自堕落的で退廃的な理由であるが、当時の鬼塚少年(本名言っちゃった)を受験へと導く原動力としては十分であった。

あいにく、早稲田の文学部・文化構想学部の指定校推薦はあったものの、そこには学校の勉強を頑張って毎日遅刻も欠席もせずせっせと学校に通った私立文系クラスの子が利用するのは容易に想像出来たため、一般入試で早稲田を受験することを決意した。

ここで、なぜ慶應・上智を受けなかったのかという疑問が出てくるであろうが、慶應は小論文対策が面倒だしまともに文章なぞ書けないと思ったから(この稚拙な文章を読めば私の文才の無さが感じられるだろう)、また上智は最後まで受験するか迷ったが受験料がもったいないという理由で断念した。

高3の一学期

先にいっておくと日本史選択なのであしからず。

一般受験をするなら定期テストは消化試合みたいなものだが、当時の私には上位の成績を取ることにプライドがあり、また日本史の成績が学年でトップクラスで良かったことから先生から多大なる期待と死にそうになるほどのプレッシャーを受けていたため定期テストであろうと全力で勉強した。

さて、塾に通ったほうがいいのかどうかは皆さんが気になる所だと思うが、はっきりいって私立文系なら通わなくていい。

この時期になると塾に行く子たちが増えていて、自分も行かなきゃと思うかもしれない。しかし、たかだか3科目しか受験しないなら自分で勉強したほうがお金もかからなくてお財布にも優しいし、「自分は独学でやってるんだぞっ」という小さな自尊心を満たすには十分なため(受験期ではこんなくだらない見栄も心の支えなんです)塾へは結局受験が終わるまで行かなかった。

部活に関して言えば、私は軽音学部に所属していたため引退は9月の文化祭だったから部活しながら勉強していた。軽音楽部は頻繁に練習があるわけではないので勉強の息抜きにも丁度よかった。ちなみにボーカリストをやっていました。

受験の夏

受験を控えた高3が夏休みにどれだけ勉強をすればいいかご存知だろうか。数字でいうなら、ざっと(ここでブルゾンちえみのあの曲が流れる)‥‥‥500時間。夏休みが50日あるとしたら1日平均10時間‥‥‥!!しかし、こんなのはあくまで目安であり1日にどれだけ野菜を摂取したほうがいいかくらいのものと考えてほしい。

ちなみに私は怠慢であるが故300時間もやらなかった。

けれども、夏休み期間中毎日学校に通った。塾に行かない分学校の自習スペースは貴重であったからだ。昼休みに卓球とかバレーの練習をしていて、たまに疲れて自習スペースで居眠りしていた。もったいない!!

では、具体的にどんな参考書を使ってどんな勉強方法を実践したか。まず、英語は河合塾のやっておきたい英語長文700 (河合塾SERIES)シリーズとZ会の速読英単語1必修編[改訂第6版]シリーズを主に使用した。

これらの参考書を使った理由は、やっておきたい英語長文700 (河合塾SERIES)の場合解説が丁寧であり且つ文章が良質なものが多く読解力をつけるには申し分なかったから、また速読英単語1必修編[改訂第6版]は普通の単語帳と違い300~500字の英文の中でセクション毎の単語を覚えるため文章読解にも単語を覚えるのにも役立つからである。

単語はやはり生の文章の中で覚えていったほうが記憶も定着しやすく用法も分かってうってつけである。ご飯も冷たいより温かいほうがおいしいでしょ。

『やっておきたい英語長文』シリーズもとい読解問題の参考書の問題文は必ずコピーしてノートの左ページに貼り何度も単語チェックしたり音読することをお勧めする。

音読は何もリスニング力を鍛えるためのものではなく自分が喋るスピードで英文を理解しながら読む訓練に役立つのである。くれぐれもただ単に字面だけ追って音読しないように!ちゃんと文章を理解しながら読むこと!あと、これは常識だが英語長文の中ではbutやbecauseなどの接続詞は大変重要であるため本文にマークをつけよう。(いわゆるディスコースマーカーである)その重要性はここでは省略。

次は国語であるが、現代文・古文・漢文に分けられる。現代文は過去問、ひたすら過去問!一度解いた問題の文章は何度も読んで、わからない部分は遠慮せず先生に聞きましょう。

現代文に関しては、センスの部分も強いため受験まで伸びない人もいる。平均が取れるくらいで十分。これでは心もとないのでちょっとしたアドバイスをすると、接続詞に注目すれば筆者の主張はおのずと見えてきます、ディスコースマーカーですね。

古文は『古文単語ゴロゴ』、『荻野文子の超基礎国語塾マドンナ古文―すらすら読むための文法講座 新装版』、『古文上達 基礎編 読解と演習45』シリーズを主に使用した。『古文単語ゴロゴ』は主に語呂やだじゃれで古文単語を覚える単語帳だが、正直語呂がくだらない、しかし受験期にこそ空疎な笑いは閉塞しきった心を一時的に開放するのに役立つ、とにかく読め。

『マドンナ古文』は解説が丁寧であり且つ古文常識が身につくから古文が全然出来ない人にもお勧め。あと絵がかわいい。

『古文上達』は文章読解だけでなく文法問題が掲載されており力がめきめきつく。あと解説もまあまあ丁寧。古文の文法のテキストはあえて紹介しない。なぜならこの時期にそれは出来て当たり前だから。(マウントをとる)漢文は、思い出せる限りで言うならば『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版 (大学受験超基礎シリーズ)』を使った。

知らない文法が結構あるため知識が補填出来る。あとは、センター試験問題をただひたすらに解くことを勧める。なぜなら、センター国語はエグい。これに慣れておけば私大入試は赤子の手をひねるレベルに思えてくる。

最後に日本史だが、『日本史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)』、『石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)』シリーズ、『実力をつける日本史100題[改訂第3版]』を使用した。これらの参考書は世界史選択にも共通するから世界史選択の君も読んでほしい。まず『日本史B一問一答』、こいつはいい!!授業じゃカバーしきれない範囲も網羅してくれるからこれを毎日20~30ページずつ進めよう。

そして『講義の実況中継』シリーズは筆者がちゃんと歴史の流れを説明してくれて、たまに面白おかしく言い回しを工夫してくれているため読んでて面白い。大学4年の今でも「いくやまいまいおやいかさかさか」(歴代の内閣総理大臣の名前の頭文字)を覚えているくらいである。

極めつけは『実力をつける日本史』、これは上記2つの参考書と組み合わせて使うと無敵。さすがZ会出版といったところか、『実力をつける日本史』(世界史もあるよ)は問題のレベルが高くしかも解説が丁寧。新たに知った知識は、学校の授業ノートに書き込もう。何度も読み返せば、もう君は日本史博士です。

さて勉強量の割合だが、英・国・社で4:3:3といった具合に進めた。これは個人の裁量であるため好きなように勉強量を調節してくれ。君は君らしく、サイレントマジョリティー。

文化祭の秋、球技大会の秋。文化祭の後夜祭で1500人の前でジャンヌの『ヴァンパイア』を演奏する予定がうちの高校の歴史で2回目となる後夜祭台風直撃で中止。クソっ、クソっ、モテようと思ったのに!!

おまけに、指定校推薦決まった奴らがワイワイガヤガヤし始めた。正直ウザいです。空き教室で人狼ゲームやってる奴らまでいて分厚い赤本で殴ってやろうかと思った。

そして、元カノに新しい彼氏が出来た。泣きっ面に蜂。この世界を恨んだ。今思うとこの憎悪が私を合格へと導く原動力となっていたのかも。そうです、恋愛においては粘着気質だったのです。今はだいぶ垢抜けましたが。この時期に聴いたUVERworldの『Fight For Liberty』が沁みた。今でもウーバーは好きです。

さて、勉強の方はというと『早稲田の○○』シリーズや過去問に手を付ける様になった。勉強方法は夏休みと変わらず。

しかし、この時期になると部活引退した奴らの成績の伸びが半端ない。焦燥‥‥‥ここまできて焦燥!!帰宅部が勉強できると思ったら大間違いです。ちゃんと忍耐強く頑張ってきた体育会系には敵わねえわ。(地面に臥して血に染まった青龍刀を天空に掲げながら)それでも、この時期受けた早稲田模試の成績は悪くはなかった。文学部・文化構想学部はB判定、商学部はC判定。思えば、模試なんて受けなくていいです。先生は絶対ひと月に一回は模試受けろっていってくるけど、それだけで1日潰れちゃうし、テスト直しが面倒くさい。大学受験のために受けた模試なんて早稲田模試が最初で最後だった。返却された模試の結果で一喜一憂したりマウント取り合ってる奴ら、お前らムシキングで遊ぶ小学校2年生と何も変わんねーぞ。模試なんてものは余興、余興なんだ(利根川)。

しかし、この時期多分みんな中だるみしてくる。文化祭とかあったから。そんなときはみんなと一緒に中だるみしよう。

こっからは追い込みに入る。もう過去問をひたすら解く解く解く!!相も変わらず塾には行っていなかったため、冬休み期間も毎日学校の自習スペースに入り浸っていた。指定校推薦の奴らが謎の強制参加の講義を受けていたが、そんな風景をしり目にセンター試験、早稲田、上智、青学等の過去問をやった。

センター試験は早稲田志望者ならがっつり点数取れてないと厳しい。しかし、センター爆死の私がこうして早稲田に通っているので真相は後程。

クリスマス、お正月はないと思え。勉強、勉強、勉強。

そして、早稲田文・文構の英語に出てくる英作文問題は先生に添削してもらったりした。これは本当に重要。

センター試験

センター試験当日、学校の先生たちが会場の門の前に勢ぞろいして叱咤激励を受けた。ついに進撃が始まる。訓練兵を卒業したエレン・イェーガーの気分だった。英語の試験が終わるのは18時手前頃。眠いけど我慢‥‥‥!

センター利用で明治の情報コミュニケーション学部を受けた。しかし、国語の手ごたえがなく嫌な予感‥‥‥。

嫌な予感は的中した。自己採点をしたら、英語176国語123日本史92。珍しく家で発狂した。この世の全てを恨んだ。最後に見直しとかして解答変えていなかったら国語は140越えていたのに!!(それでも7割)コミュ症だから情コミ落ちたんだと友達に揶揄された。今思うと、人生で2番目に存在価値0のゴミみたいな生き物に成り下がっていた気がする。一番目はついこの間までの就活期。

みんながセンター利用でバシバシ滑り止めを合格していく中、未だに合格0という事実は18歳の少年にはあまりにも辛かった。そして、押し寄せる浪人という恐怖。親は浪人するなといっているためプレッシャー。しかも、浪人したら同い年の奴が先輩だから敬語を使わないとダメだし、1個下からタメ口使われることになる。ペンネームから分かる通り、そんなことは膨れ上がった自尊心を傷つけることになり耐えられなかった。わしゃ李徴か!

センター試験で爆死した結果、国語の現代文を読むたびに苦い記憶が蘇っていた。さながら、PTSDを罹患した帰還兵のようだった。

入試直前期

入試は早稲田の商・文・文構、立教の文学部教育学科個別入試、青学の経営学部個別入試の計5つ申し込んだ。少ないように思われるかもしれないが、受験料がもったいなかったからである。だから上智も断念した。

受験票が発送されてくる。そして目を疑った。立教の個別入試に申し込んだはずが、間違えて全学部入試に申し込んでいたのだ。あきれる、痛いミス。結局赤本は一度もやらなかった。

青学の経営学部の方はタカをくくっていた。このレベルが出来なければ早稲田なぞ受かるものかと。しかし、赤本ですら7割も取れなかった。怒りに身を任せ、赤本をビリビリに破り捨て木端微塵にした。この時、精神が鬱寸前だったのである。両親はこの時期に大ゲンカするし、厭世的になり祖父母の家(近い)に泊まるようになった。こんなことがあってからか、2月から一度も勉強していない。

入試と結果

2月から勉強していなかったため、入試が頭を馴らす良い機会であった。戦いの中で眠っていた感覚を呼び起こした。気分は紅桜編の銀さん。

早稲田一発目の入試は、文化構想学部。漢文で『先ず隗より始めよ』が出てすごくラッキーだった。僥倖‥‥‥。

早稲田文学部の試験前日、私は学校に行って三年生送別会のバンド演奏のリハーサルに参加していた。三年生のくせにちゃっかり出演するつもりだったのだ。HIDEの『グラマラススカイ』をリハーサルで熱唱。この時期は何かに酔っていないとやっていけなかったのだ。

そして、文学部試験当日、あまり手ごたえなし。もうこの時期は吹っ切れていたため自己採点もしなかった。もう悔やんでも後の祭り。人事を尽くして天命を待つ。

 

受験結果

・早稲田大学文化構想学部 合格

・早稲田大学文学部 合格

・早稲田大学商学部 不合格

・青山学院大学経営学部 合格

・立教大学文学部教育学科 合格

勝利‥‥‥圧倒的勝利!!見事早稲田に合格することが出来たのである。

合格発表は電話で行うのだが、電話越しの「おめでとうございます、合格です。」という言葉が今までの行いすべてを肯定してくれているかのように感じられた。

とはいえ、商学部には落ちた。実は商学部の試験前日に文構に受かっていたので油断してしまい落ちてしまった。この不合格が後の大学生活4年間においてコンプレックスとなる。新歓期間で学部をいうとやれ「あそ文構(蔑称)」だとか言われ、商学部のウェイにバカにされているような気分になった。しかし、いいのだ。早稲田に合格すれば‥‥‥!!

そして、三送会で熱唱‥‥‥!!最後に良い思い出が出来た。

参考教材

上記参照

最後に

諸君等の中にはとにかく勉強をたくさんしなければ早稲田に受からないと考えている人がいるかもしれない。しかし、質が伴わなければ意味がない。故に効率を重視すべし。

また、勉強方法をむやみに変えてはならない。勉強方法が確立してペースが作れるようになるにはある程度時間がかかる。ころころ変えていたら勉強が進まないし、参考書代もかかる。

そして、大事なのは自分が早稲田に通う姿を思い描くことである。早稲田に入学して入りたい部活やサークル、成し遂げたい夢がたくさんあるだろう。それらは諸君等の背中を押す。時には絶望の淵まで押されることもあるだろう。しかし、そんな出会うべき絶望に感謝しながら前に進ぶがいい。結果論かもしれないが、合格はこれまで起こった全てを肯定してくれる。

しかし、戦いには勝者もいれば敗者も存在する。一年目で合格できないかもしれない。しかし、諦めずに挑戦しよう。喧嘩して負けた相手の顔を忘れるな。打倒・KMT!!

受験勉強の経験は役に立つ。実は、私は大学3年生から公務員の勉強をし始めたのだが、大学受験の経験が大いに活きた。そして、今年8月某国家機関から内定を頂いた。新しいことに挑戦する時、きっと受験勉強の経験は武器となる。

私は来年卒業するが、諸君等が4月の入学式で「都の西北」を謳うことを願っている。

くれぐれも、高田馬場駅ロータリーで「紺碧の空」を謳って記憶を飛ばすような学生にならぬように。

Q・E・D

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ABOUTこの記事をかいた人

自由なサラリーマンになる為のライフハック情報を発信中。 受験ブログが受験ブログランキング1位になり著書『引きニートコミュ障、偏差値28から早稲田に行く』を出版。 LINEスタンプ『お寿司ですが何か?』『意識低い系キリン』なども発売中。

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