早稲田大学社会科学部・島田海さんの合格体験記

早稲田大学社会科学部・島田海さんの合格体験記

名前

島田 海

現役or何浪

6浪(受験勉強期間2年)

出身高校

高等学校卒業程度認定試験

早稲田の学部

社会科学部

早稲田合格体験記

簡単に私の自己紹介をさせていただくと

高校を1年の夏で中退
→勉強とは無縁のフリーター生活を6年間送る
→学力ゼロの状態から大学受験を決意
→2年間の猛勉強で志望校合格

というかなりトリッキーな人生を送ってきました。 書き起こした本人もドン引いてます。

体験記では

「どうして大学受験をしようと決めたのか」

「ゼロからの受験勉強はどのようにしたか」

に重点を置いて進めたいと思います。早稲田の受験を考えている方の参考に少しでもなれると嬉しいです。

受験までの経緯

とにかく勉強というものが嫌いな子どもでした。中学までは部活などでなんとかやり過ごしたのですが、高校に入学すると厳しい校則や「朝課外(0時限目に相当)」など息苦しさを感じることが多くなりました。そういった不満が爆発した高校1年の夏に退学届を提出しました。退学手続きのおかげで書類の手続きなどが得意になれました。

 

晴れて(?)自由の身となった私を奨学金の返済が待ち受けていました。工場や派遣など時給700円(当時の福岡県での最低賃金)で馬車馬のように働く中で

「自分が本当にやりたかったことって何だろう?」

という疑問が出てきました。
常に社会から置いてけぼりにされていると感じ悶々と過ごしていました。
明確な目標が持てずに不安だけがつきまとう毎日は高校生活よりも辛いものでした。
この頃、ツイッターで炎上した高校生や大学生などを取り上げたまとめサイトなどを見て心の平安を得るという歪んだ人間になっていました。
高校を中退してから1年が経つと、周囲は受験勉強に追われ始め、大変なはずなのにどこか羨ましく映るようになりました。

「大学行ってみたいけど、いまさら勉強を始めても遅いよね」

もともとの勉強嫌いもあって、そう自分に言い聞かせながら進学を諦めていました。
そうこうしているうちに周りは大学に入学したり会社に就職したりと自分から遠い存在になって行きました。母子家庭で女手一つで頑張ってくれていた母親は私の将来を案じて体調を崩し、私もフラフラしている場合ではなくなりました。

そんな中、将来性がないということで当時付き合っていた彼女から振られるということがありました。
本人は大した大学ではないのに、慶應義塾大学の相手を見つけたとのことでした。
よく考えると当たり前のことなのですが、その時はめちゃくちゃ悔しかったことを覚えています。
今までの自分が全否定されたような気分になりました。
学歴がないと異性にもモテないのかと絶望しました。

当時の私は少しおかしかったのか、それじゃあ腹いせに同じレベルの大学に合格したらいいんじゃないかと思い、難関大学受験を決意しました。
偏差値がどういうものかも知らずにとにかく慶應と同じレベルの大学に合格するという目標を設定しました。
大学を志望する理由はひとそれぞれですが、私の場合はかなり単純で浅はかなものでした。

大学合格まで

大学受験を決意したとき、私の学力は中学レベルも満たしていないものでした。そもそも模試も受けたことがなかったので自分のレベルも分かっていませんでした。

他の受験生がセンター試験を終えた1月後半、受験について相談するため予備校へ行きました。
選択科目は何かと聞かれ「はい?」と答えたことを覚えています。

高校中退者が大学受験をするためには高認(高等学校卒業程度認定試験)に合格する必要があります。
私の場合高校を1年で中退しているので、科目免除なしの6教科8科目を受験しなければなりませんでした。
しかし、過去問を見てこりゃ勉強しなくてもいいなという内容だったので、ほとんど放置しました。

高認試験で少しだけ勉強した数学を受験でも選択科目にしようとしたのですが、数II・Bで挫折してしまいました。
覚えることが少ない政治・経済で受験するようチューターの方から勧められ、歴史科目より負担が少なそうだという安易な気持ちで1浪目の5月から政経の勉強を開始しました。

英語については、アルファベットの確認から始めるレベルでした。
実際忘れていた文字もあったので笑えませんでした。
まず中学範囲の抜けを急ピッチで埋める必要がありました。中学1年から3年までの問題集を買って1週間で3回解きました。
その中で単語も一日300個を目標に暗記していました。
中学の範囲なので大体はカタカナ語として知っているものばかりでした。
2週間くらいで中学レベルを終えた後、高校の簡単な英文法、単語を覚えていきました。

国語はなぜか得意でした。
早稲田の現代文対策は過去問を解くくらいしかしませんでした。
その代わり自分の興味のある分野の新書やネット記事を読んでいました。
他に勉強したなと思いつくことは漢字くらいです。
現代文については、受験する大学ではどんな文章が出て、問題ではどのように聞かれるか確認することが重要な気がします。
早稲田だと学部ごとに問題の出し方が異なるので、受験を考えている学部の過去問を研究することが大切だと思います。
古典は英語と同様に文法と単語、句法などを覚えた後にセンター、過去問で演習に入りました。
古典は配点があまり多くないと聞いていたのであまり時間をかけなかったです。

政治・経済は唯一予備校の授業が役に立った科目でした。
講師の先生から言われた範囲を予習して授業で整理してもらうという一般的な勉強をしていました。
帰りの電車でノートを見返したり、スキマ時間に一問一答で用語を確認したりと地道に知識を増やすように意識していました。
歴史科目に比べて覚える事項が少ないとはいえ、受験では聞いたこともないようなことを聞いてくる問題もあるため、毎日ニュースサイトをチェックするなど時事問題対策もしていた記憶があります。

私はあまり集中力のない人間だったので、古典と選択科目はなるべく机で勉強しないようにしました。
通学の電車や就寝前に暗記科目は片付け、英語と現代文だけじっくり腰を据えて勉強するようにしていました。
また、勉強するときに意識したことは、ライバルは私立文系専願の受験生だけではないというものでした。
予備校でも、早慶合格者の大半は東大や一橋合格者が稼いだものだったりします。
だとしたら私立文系の受験生と同じ勉強をしているだけでは足りないのではないかと感じ、予備校の自習室で旧帝大志望の人が使っているものを真似していました。

1浪目で1日16時間以上勉強して、偏差値も大きく伸びました。
とにかく頭の悪い自分が嫌いで、時間を投資すればするほど実力が上がっていく感じがしてあまり苦痛に感じたことはなかったです。
これは受かるっしょと思っていたら早慶全滅とやはり壁は高かったです。
敗因としては東京での受験に浮かれていたことがあると思います。
2浪目は全然勉強しませんでした。
バイトも辞めていたのでゲームや映画など好きなことに熱中できる1年でした。
今の大学生活より充実していたかもしれないです。
ちょっとまた浪人したくなりました。

最後に、大学受験なんかで尻込みする必要はないと思います。
自分のレベルに合った大学より、自分が行きたい大学を目指した方が頑張れるからです。
苦労は買ってでもした方がいいというより、特に自分で努力しなくても物事が進んでいくのってつまんなくないですか?
自分の行動次第で状況が変わることはとても気持ちが良いです。
合格した瞬間「俺が一番頭良いんじゃね?」と幸せな勘違いができます。
早稲田合格は失敗続きだった私に自信をつけてくれました。
大学受験はそういう根拠のない自信を手っ取り早く掴むことができるチャンスだと思うので、ぜひ活用して欲しいです。
ただ早稲田や慶應に通っているからといってモテるわけではなかったです。
入学当初、こっちから行かなくても寄ってくると思っていたのですが、びっくりするほどなかったです。
1年の夏休みは7シーズンくらいある海外ドラマを全部見られるほど暇でした。
合格通知がきたらすぐに身なりを整えましょう。
それでは頑張って下さい!

受験結果

■1浪目

早稲田商 ✖️

慶應総合政策 ✖️

明治法 ○

中央商 ○

■2浪目

早稲田政経 ✖️

早稲田商 ✖️

早稲田社学 ◎

慶應総合政策 ○

慶應環境情報 ○

明治法 ○

中央商 ○

使った参考書

英語

国語

政治・経済

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ABOUTこの記事をかいた人

自由なサラリーマンになる為のライフハック情報を発信中。 受験ブログが受験ブログランキング1位になり著書『引きニートコミュ障、偏差値28から早稲田に行く』を出版。 LINEスタンプ『お寿司ですが何か?』『意識低い系キリン』なども発売中。

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