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本を出すこと自体は遠い話じゃない
僕は『引きニートコミュ障、偏差値28から早稲田に行く』という本を出版しています。
浪人して居た時に書いていたブログがアメブロの受験ブログランキングで1位になり、受験本で有名なエール出版様から本を出版する事になりました。
もし自分に他の誰かよりも少し得意な事があれば本を出版するチャンスだと思います。
今回は本を出版することのメリットや出版をするにはどうすれば良いのかに関して、企画書のフォーマットまで徹底解説します。
本を出版するメリット
本を出版する事には印税以上の価値があります。
無名だし、、、とかいうくだらない事で悩んでいる時間があったら、自分にしかない武器はなんだろうと模索する時間に使ってみてください!
無名なのに出版を果たした西江が本を出版する事のメリットを纏めました。
名刺代わりになる
本は名刺代わりになります。
本は一度出版したら内容の書き換えができません。
つまり、あとから自分の都合の良いように変えれないので情報の信頼性が非常に高い媒体です。
また、本は今まで個人でやってきた事に関しての纏めだったり、考え等の情報を載せる媒体でもあります。
なので、自分の活動を初めて会う人に共有するきっかけにもなります。(読んでくれればですが笑)
また、この本がきっかけで色々な仕事に繋がる事があります。
僕は受験ブログが本になった事で、株式会社センセイプレイスという会社から講師として呼ばれてお金を頂いたり、その他にも取材を受ける機会に恵まれました。
こうやってたった一冊の出版で色々な人と知り合えました。
印税が入る
これに関しては非常に気になる方も多いのではないでしょうか。
無名作家の場合の印税の相場は
5%〜10%
です。
大物作家になると
10%以上
になる事も多々あります。
このように著者の知名度と、著者と出版社の力関係によって変化します。
また出版社によっても印税の設定率が違うので確実に印税率については定義はできません。
なので大体の目安としてさっき挙げた印税率を参考にしてください。
逆に言えば極端に相場よりも低い印税率に関しては怪しいと思った方がいいでしょう。
ちなみに印税は売れた数に比例してもらえると思いがちですが、多くは刷った数に比例します。
つまり、売れなくても
刷った数×本の値段×印税率
のお金が貰えます。
でも刷った数が売れればまた刷るはずなので、結局本は売れた方が良いに決まっているのです。
ちなみにここで僕の初版時に貰った印税を大公開します。 刷った部数1500冊×本の値段1500円×印税率は7%
=157500円
どうでしょう。思ったよりも少ないと思われると思います。
正直このくらいの印税ならバイトした方が原稿時間よりも少ない時間の方が稼げるのでは無いかと思います。
でも、本を出版するメリットは印税だけではないので、僕はこれでも本を出す価値があると思います。
話のネタになる
本を出版してるという事実がネタになります。
僕の場合はタイトルが「引きニートコミュ障、偏差値28から早稲田に行く」という強烈な名前なので
よくある質問としては
・引きこもりだったの?
・なんで早稲田に入ろうと思ったの?
・写真キモイね
などという定番の質問から
・私も出版したいので、出版に至る経緯を教えてください!
という質問まで色んな方向に会話が広がる事がありました。
ファンレターが届く
今日家のポストを開けたらめちゃくちゃ嬉しい物が入っていました。
エール出版社様に
「引きニートコミュ障、偏差値28から早稲田に行く」
の読者さんから初のファンレターが届いていた!自分が創ったモノで人に良い影響を与えられたとしたらそれは素直に喜ばしい事だ。
仕事頑張ろ。 pic.twitter.com/Ix8PGeeQU9
— けんちゃん (@kenji_nishie) 2017年9月13日
これは無条件に嬉しいんじゃないでしょうか。 僕は家に人生初のファンレターが届いた時にめっちゃ飛び跳ねましたもん。
本を出版するデメリット
本を出版するのにもメリットばかりではありません。
メリットの裏にはデメリットあり!
ここでは本の出版にまつわるデメリットを紹介します。
ネットに実名が載る
ネットに実名が載ることに関しては気になる人は気になると思います。
出版をする以上はAmazonなどのネット通販の販売対象になる事があるのでこれは避けられません。
しかし、これに関しては自分でペンネームなどを決めて出版するなどすれば対処出来ると思います。
でもメリットの項目でも説明したとおり、本は名刺代わりにもなるので出来れば勇気を出して実名で登録してみることをオススメします。
レビューというもので自分が評価される
これも今の時代は避けられないです笑
僕の本のレビューに関していえば
良いレビューだと
自分の高校の偏差値は決して高くありません。だから早稲田に対する憧れはありつつも、現実的ではないと勝手にあきらめている自分がいました。でもこの本を読んで、自分の心に素直に挑戦することの大切さ、あきらめないで努力すれば夢をかなえることもできるということを学ばせていただきました。これで決心が固まりました。私は早稲田を本気で目指すことにしました。本当にこの本に出会えて感謝しています。
というなんとも嬉しい感想をいただきました。
しかし、逆に
とにかく文章が酷い。言葉の間違いが多くその度躓くし、1600円も出してこんな適当だと正直腹が立った。あと全体的に書いてる事が浅い、ツイッターに何気なく思いついて書き込んだようなレベルの言葉が並んでいて、無駄に例えも多いし、変なしつこさのようなものもあった。総じて著者は文章で伝えるのが下手くそなんだなと感じた。話の内容は良いところもあるだけに色々と残念。誰かプロがインタビューして代わりに書いた方がよっぽど良かったんじゃないか???一時的にならモチベをあげる可能性は微レ存
という辛辣なレビューまで多々あります。
しかし、よく考えれば自分の本を読んでこれだけ真剣にレビューを書いてくれたという事自体なんだか嬉しくありませんか?
なので、良い意味での批判、愛のある批判として次に繋げれば良いのです。
原稿を作る時間がかかる
僕は原稿を書くのにものすごく苦労しました。
しかも大学のレポートみたいに単に文字数を埋めて書けばいいというわけでもありません。
読者にこの方が伝わるのではないかなどと悩みながら書くわけなので非常に原稿の進みが遅いです。
特に僕みたいに始めて出版するような人にとっては大きな負担になる事は間違いないです。
なので、本の出版が決まったらきちんとスケジュール管理をしてまとまった時間を確保しましょう。
本の出版には大きく分けて二種類ある
本の出版と一口に言っても
・企画出版(商業出版)
・自費出版
の大きく2つに分けられます。
企画出版(商業出版)
企画出版とはその名の通り出版社に企画書を送って、その企画書が受け入れられればそのまま出版社が費用を負担してくれる出版形態の事です。
このパターンでは自分が払う費用は0円です。
出版社が全額費用を負担してくれます。
自費出版
その名の通り、自分で全額費用を負担する形態での出版を指します。
これで本を出版する方は自分史、俳句集などの個人的情報を纏めたい方、または会社で本を製本したい場合などに利用することが多いです。
なので、
自費出版に関しては
商業的価値は高くない=売れない
です。
自費出版だけはやめろ!何がなんでも企画書を通せ!
ここまで企画出版と自費出版の違いについてお話しましたが
僕が皆様に言いたいのはただ一つ!
自費出版だけはやめろ!何がなんでも企画書を通せ!
という事です。
というのも、自費出版は企画出版に比べて本を出すハードルが低いです。
というか、お金を出せば誰でも本を出せる。
それに引き換え、企画出版は全額出版社様がお金を出してくれます。
なので、まず自分に金銭におけるリスクが全くないのが企画出版なのです。
さらに企画出版は全額出版社様がお金を出してくれるという事は、出版社も死ぬ気で売りたいわけです。
本を出版した分に掛かったコストを回収したいという事です。
なので、自費出版とは違って、企画出版に関しては出版社さんが二人三脚で本の販促に協力してくれます。
本の流通に関しても出版社様が費用を負担してくれるので、自費出版に比べて一般の人の目に触れる機会が自費出版と比較して多いというメリットがあります。
実際にエール出版に送った企画書
ここで実際にエール出版に送った企画書の冒頭部分を公開します。
実際に決まった少し異なっていますが(てかタイトル案出しすぎて引かれっぞ俺!絞れ!と今なら言いたい。)、企画書の要素が少し残っていますね笑
以下は企画書に必要な要素です。
・書名案 ・企画意図(なぜこの本を書こうと思ったのか) ・企画概要 ・著者プロフィール(自分の歴史) ・販売協力(自分がどの層にどのような方法で訴求・販促協力出来るのか) ・読者ターゲット ・構成案 ・市場規模 ・類書(他に似たような本が無いか。あるとして今回どのような内容で差を付けられるのか)
通る企画書の書き方
ここまでで企画書の書き方は一通り分かったと思います。
あとはどう書けば企画書が通るのかという事です。
僕が企画書を書くに当たって気をつけていた点は
①他の同じジャンルの本とはどういう差を付けられるのか
②自分が販促活動をどの範囲で出来るのか の2点でした。
①の「他の同じジャンルの本とはどういう差を付けられるのか」に関しては おそらく自分が出版しようと思うジャンルに関してはすでに他の人が似たような本を出していると思います。
でも、なんらかの部分で自分にしか出せない武器があるはずなんです。
それを言語化して企画書に書くべきです。
②の「自分が販促活動をどの範囲で出来るのか」 に関しては、自分が出版に関してどれだけ本気なのかを出版社にアピールできます。
僕はTwitterやFacebookでの販促活動が出来るというアピールを書き加えました。
要するに出版社の方に本を出版する本気度を伝えられれば最低限OKです。
無名な人こそ本を出そう
ここまでつらつらと書きましたが、僕は別に有名人でも何でもないです。笑
でもそんな素人だからこそ、企画書を通して原稿を書いて一冊の本を出版したという事に関して素人目線で語れるんだと思います。
無名な人こそ積極的に自分の経験を武器にして本を出版する事をオススメします。
出版には限りないメリットがあると思うので、まずは企画書を通すという壁を乗り越えてください!
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