パッドマンを観てインド映画に頭をまたぶん殴られた
どーも
けんちゃんです。
インド映画というだけで不思議なダンスが入っていて避けてしまう人いるじゃん?
それまじで本当にもったいないから!
このブログでも再三言ってるけど
『きっとうまくいく』
なんて、インド映画の傑作だから、今回紹介するパッドマンと合わせてぜひご覧あれ!
パッドマンのあらすじ
妻が生理で苦しんでいる姿を見て
生理用品を買ってあげたが
妻に「こんな高価な物を」
と受け取ってもらえなかった主人公のラクシュミ。
そんなラクシュミは自分で生理用品を作ることを思い付く。
自作のナプキンを妻や村の人に使ってもらい感想を聞いたが、自作のナプキンは全く使い物にならない。
しかも、村中の人に
「男がナプキンを作るなんて、あいつは頭がおかしくなった」
と噂され、家族が家から出ていく。
唯一残った妻には
「頼むからもう、ナプキンを誰かに配るのはやめて」
と言われ約束を飲む他なかった。
妻の為にナプキンを作ったのに、妻には理解してもらえない。
しかし、ラクシュミはある事を思いつく。
自分で実験すれば良いんだ。
ラクシュミは村から動物の血や、女性用の下着を集める。
自分で女性用の下着を着け、自作のナプキンを付けて、動物の血を中に入れる。
しかし、血が自作のナプキンから染みて、ズボンが血まみれになってしまう。
血まみれのラクシュミはとっさに川に飛びこんでしまう。
しかし、インドでは神聖とされる川を血で汚し、女性用のナプキンを作って村の女性達を不安に陥れているという悪評が付いてしまい
村裁判にかけられてしまう。
村裁判では
「ラクシュミを木に吊るして棒で思いっきり叩いて悪霊を追い出せ!」
と村人達から罵詈雑言を浴びる。
加えて、妻は親族の元へ離婚前提で連れてかれてしまう。
絶対絶命の中、彼は村を出る事を決意する。
彼はナプキンを作る事を諦めなかった。
そう、たった1人「妻の為に」。
一人の妻に対する狂ったほどの愛が5億人の女性を助ける大発明に繋がるとも知らずに。
インド社会の問題が浮き彫りに
2000年頃、統計によるとインド人の女性5億人の中で、ナプキンを使用している人はわずか12%だったんです。
インド社会にはまだ都市部を除いて、ナプキンという文化がなかった。
当然ナプキンの使用に関して理解の無い村の中で女性用のナプキンを男性のラクシュミが自作して配る行為を
周囲の人が理解できるわけが無かった。
ナプキンって日本でも別に男性から口にするのすら憚られるじゃないですか。
そんな中で、ラクシュミが理解して欲しいのは妻だけなんです。
妻の幸せだけを願ってどんなに愚かで恥ずかしいと言われても彼は最高のナプキンを作ることを諦めなかったんです。
強烈なパンチライン
ラクシュミが既成品のナプキンの素材を研究するために大学の教授の元で
お手伝い的な仕事をするんだけど
その際に教授に「君はなんでナプキンを作るの?」
と言われたラクシュミが言い放つ
「1人の女さえ守れない俺は、男とは言えません」
この一言が教授の心を突き動かした。
技術はないけど、妻への強烈な愛の言葉がパンチラインになって教授の頭をぶん殴った。
愛から来た真実の言葉は人間を動かせる。
金じゃない、妻の為
あんまり、書きすぎるとネタバレになっちゃうので、ボカして書くけど
作中でラクシュミは作中の大成功をするチャンスがある場面でこそ
「僕はお金の為に動いているんじゃない」
と妻への想いから出た言葉でチャンスを棒に振るような発言が多い。
でも、この言葉には妻への愛という真実から来る信念が背景にあるから、
周囲の人をどんどん巻き込んで、結果的に大成功も彼の信念も両立してしまう。
映画館で久しぶりに泣いた。
カメ止めも良かったけど、パッドマンも傑作。
映画って本当やめられないなあ。
ぜひ、映画館でみてください。
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